神戸市中央卸売市場東部市場は、水産物、野菜、果実、花など流通の中核を担う神戸市に3箇所ある市場の中のひとつです。
生産者や出荷者から販売を委託されたり、買付けた青果・水産物・花きなどを、せり売や入札又は、相対取引で仲卸業者や売買参加者に販売します。卸売業者が市場で営業するためには、国(農林水産大臣)の許可が必要です。
卸売業者からせり等で仕入れた青果・水産物・花きなどを小売店や量販店などに販売します。仲卸業者が市場で営業するためには、開設者(神戸市長)の許可が必要です。
せり等に参加する資格を持っている小売店や量販店で、卸売業者と直接取引します。売買参加者になるためには、開設者の承認が必要です。
冷蔵庫業、運送業など市場の機能を充実させたり、飲食業や物品販売業、金融業など市場を利用する人たちに便益を提供します。業務を行うには、開設者の許可が必要です。卸売市場ならではの買物やおいしさを味わえるスポットとしても利用されています。
市民の生活に欠かすことのできない生鮮食料品や花と緑を取り扱う「中央卸売市場」を開設し、市場の施設の維持管理、安心安全な食料品を消費者に届けるための指導・監督をしています。神戸市内には、東部市場のほか、本場、西部市場の中央卸売市場があります。
「神戸市食品衛生検査所」の食品衛生監視員が、せり前の食品の監視、食品に含まれる添加物・残留農薬及び、細菌の検査、市場関係者の衛生指導及び、食品衛生知識の普及啓発の業務を通じて、食品の安全性と安心の確保に努めています。
東部市場は、地域の皆さんとの交流の輪を広げ、卸売市場の役割や、生産から消費までの流通の仕組みを紹介するなど食育・花育に寄与する取り組みや、環境対策の推進を行っています。
東部市場を取り巻く環境は、消費者ニーズの多様化、市場外流通の増大や市場間競争の激化など厳しい状況が続いています。「コンパクトで時代に適合した機動性のある卸売市場」を目指して、市場関係者の協調のもと、「新鮮美味」を合言葉とし、安全・安心の確保と流通の効率化を図っていきます。